ドッグフードは愛犬の年齢だけで選んではいけない。

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一般的にドッグフードを選ぶ際には、年齢による選び方をされている飼い主さんもいらっしゃると思います。例えば1歳まではパピー用のドッグフード、1歳超えるとアダルト用。7歳からはシニアフードなどの選び方を参考にしていると思います。それはあくまで目安の考え方であり、そのまま鵜呑みにして与え続けると、太ったり、痩せたり、栄養素が足りなかったりなど落とし穴に落ちてしまう事もありえます。その事を詳しく解説していきます。

<ライフステージに合わせた食事管理の考え方>

愛犬における1日に必要なエネルギーは体の大きさ、年齢だけでなく生活スタイルでも違ってきます。また、一緒に生まれた兄弟達でも全然違いますし、犬種1つにしても様々です。例えば、チワワ2キロで同じ犬種でも、朝昼晩と毎日散歩が日課なワンちゃんと、まったく散歩に行かないチワワでも生活スタイルも違えば、運動量も異なるという考え方です。あくまでドッグフードのパッケージに書いてある体重○○kgの量は○○gは目安でありますので、その分量をベースにドッグフードを増減して調整する事がとても大事です。必要なカロリーは 仔犬→成犬→老犬 の順に減っていく傾向はあります。ただ何歳だから、これを与えていれば安心という考え方はオススメできません。年齢ごとに気を付けておいた方がいいポイントがありますのでぜひ覚えて下さい。

*子犬・パピー*

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仔犬を迎える時にはショップやブリーダーに「何を・いつ・どのくらいどのようにして」 食事をあげていたのか聞く必要があります。ただし、「これをあげてください」と言われ物を続ける必要はありません。状態に合わせた食事をあげてください。 ただし、家に迎えて1~2週間、食事は以前の環境と同じフードをあげる事が望ましいです。 日本では仔犬を家に迎える事が多く、環境が大きく変化しやすい時期です。新しい家族、環境に慣れるために馴染みのあるもので負担を和らげてあげてください。 仔犬は大きくなるためにたくさんのエネルギーが必要です。十分に栄養を吸収するために他の栄養素も必要です。そして胃腸にも優しい消化吸収に優れたドッグフードを与えてあげる事がとても好ましいです。※大型犬は早く成長しすぎると骨格に異常を起こしやすいので、成長の速度にも注意が必要です。

*成犬・アダルト*

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体が出来上がった後は健康を維持しながら過ごすこととなります。大人になったら食事回数を1回にしなくてはいけない(またはしたい)といわれる方もいらっしゃいますが大型犬(シェパードやグレートデンなど)は胃腸捻転や閉塞を起こしやすいのであまりオススメできませんし、絶対1回にしなくてはいなけない理由は特にありません。

*老犬・シニア*

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個体差が大きく出てきます。高齢になると活動量が減り、消化機能が低下する傾向があります。胃腸や内臓も若い時みたいには頑張れません。動く量が減るので太る場合はご飯の量を減らす必要があります。質のよいたんぱく質と消化の良い食事を心がけましょう。歳をとると何かしらの疾患を抱えるケースがあります。特に「肝臓・心臓・腎臓」などのよく働いている臓器に問題が出やすい傾向があります。特定の疾患が見つかった場合はそれに寄り添った食事に変えていく必要があります。

<ごはんの量はきちんと計りましょう>

子犬のころに肥満体型になっていると将来太りやすい体になってしまいます。てのひら一杯、一握り、お皿で大体このぐらいといった曖昧な計り方は個人差が出やすく危険です。はかりや計量カップなどを使う事をオススメします。そして、定期的な健康診断を受け、適正体重の把握や状態には日々の様子からチェックしてあげる事がオススメです。