犬用ガムの選び方と注意点

犬用ガム

犬用のガムを食べさせている飼い主さんはとても多いと思います。歯磨きの代わりとして使っているという方も多いのではないでしょうか? 犬用のガムの中でも今回は「ローハイドガム(牛皮をなめしたもの)」についてお話させて頂きます。

犬用ガムの形は大きく分けて2種類

結び目が両端にあるものと、棒状になっている物の大きく分けて2種類が主流となっています。 歯磨きを目的にされるというお家の場合、結び目があるタイプのものをあげているお家が多いですが、あまりオススメしていません。

なぜなら、あの結び目を丸飲みしてしまい食道に詰まらせる、腸に詰まってしまうという悲しい事故が起こっています。ローハイドのガムはコラーゲンが多く含まれているゆえ、犬がゆっくり噛んで味わうごとに粘度が増してしまうというのも喉や腸に詰めやすくなる原因かもしれません。

ガムを食べさせたいのであれば、結び目のあるタイプリスクの低い棒状のものを与えた方が無難かもしれません。どんな食べ物でも事故ゼロ!という安全な物はないとは思います。日本人が好きな餅でもそうですよね?ガムをあげる時は気を付けておくに越したことはありません。

・あげている間は目を離さない

・変だと思ったらすぐに確認!

・正しい大きさの物を与える

・丸飲みできる大きさになったら取り上げて捨てる

上記の4点を意識してみて下さいね。

犬用ガムの色を意識した事ありますか?

犬用のガム飴色っぽいもの、白色、クロロフィルなどで色付けされた緑色の物の3つあると思います。飼い主さんがあげている物は何色の物が多いですか?

白!と答えた飼い主さんちょっと要注意です。

2008年にホームセンターにて販売された白いガムリコールが掛かっています。理由は食べた犬が嘔吐する事例が多発し、調査した結果「殺菌剤、漂白剤として使用している過酸化水素水の洗浄が不完全な物が一部製品化された可能性があるため」というものでした。

過酸化水素水は薬局で売られている「オキシドール」です。やんちゃな方が髪の毛の色抜いたりする時にも使われる薬品です。主に消毒用として使われているいますし、アメリカなどでは2~10倍に薄めてうがいに使う様ですが、飲み込むという事を想定している薬品ではありません。そんな薬品が愛する犬達の食べる物に使われているという事をどれほどの飼い主さんが知っているのでしょう。この話を聞いてしまうと、白いガムをあげたくなくなりますよね。恐らくこのリコールは氷山の一角です。このリコールが起こる前から犬に白いガムをあげたら吐いたという話を聞いていました。白いガムにかぎらず、飼い主さんがどんなに気を付けても気を付けられない点ではないでしょうか。

飴色の物が基本的に無漂白のローハイドガムです。緑色のガムの多くも漂白しいた白いガムの上から着色というものが多いようですので、先ほどの白いガム同様洗浄が十分でない場合のトラブルがあるかもしれないという事を頭に入れておくと良いかもしれません。

他にも注意したいキシリトール入りの犬用ガム

犬にキシリトールがダメだというのはご存知ですか?キシリトール入りの人間用のお菓子を食べてしまった犬達がイ低血糖発作、肝障害などで死亡するという事が分かっています。最近、キシリトールはチョコレートよりも危険度が高いとまで言われています。しかし、犬用のガムでキシリトールを使っている物が2017年3月現在でも市販されています。症状が出ない程度の物を使っているのでしょうが、本当に大丈夫なのでしょうか?何もガムだけではありません、犬に何かをあげようと思った時、パッケージを確認する癖をつけておいた事をオススメいたします。

2006年にはアメリカでグリニーズを丸飲みした犬40頭の犬が開腹手術を受け、そのうち13頭死亡という痛ましい事故も起こっています。当時のニュースで取り上げられ大問題になっていましたが、日本では全然報道されませんでした。

ドッグフードにおやつ、不思議とアメリカなど海外ではリコールが多々起こり、ニュースになるのですが日本国内ではあまりニュースになりません。今はインターネットが普及していますので、アンテナさえ張っておけば情報は手に入る時代になっています。

大切な我が子である愛犬を守ってあげるのは飼い主さんです。その飼い主さんが、必死にアンテナを張り巡らせなくてもいいように、博多ドッグスがお手伝いできれば幸いです。